SCSKのAWSマイグレーションソリューション

2020/11/13

CloudMigration基礎:おまけ   1.はじめに 最後におまけでナレッ...

CloudMigration基礎:おまけ

 

1.はじめに

最後におまけでナレッジになりそうなことを記載していこうと思います。

2.おまけという名前のナレッジ

移行前:事前調査・事前準備時の注意事項

・CloudEndure-Linux:AgentInstall時のKernel-develとKernelバージョン問題

旧世代やyumによる定期アップデートを行っていないLinuxでたまにおきます。Linuxではkernelバージョンと同一のkernel-headers、kernel-develが必要なのですが、導入されていない場合にyumで勝手に拾いに行ってくれるので、一見問題なく見えますが、上記のようなLinuxの場合、Kernelより新しいkernel-develがダウンロード、インストールされてしまうことによりバージョン不一致が発生、CloudEndureエージェントのインストールが失敗することがあります。

※kernel-headersはそもそもインストールされていることが多い

対応としては事前にkarnelバージョン調査、rpm導入状況確認の上、必要であれば対応バージョンを見つけてwgetでダウンロード、手動でインストールしておくことです。

移行時:移行作業における注意事項

・CloudEndure-共通:CloudEndureAgentインストール後のOS再起動時挙動

CloudEndureAgentインストールすると自動的に初回同期実行され、差分同期モードになりますが、OSを再起動すると初回同期からやりなおしになります。

OS再起動後、CloudEndureプロセスも含め初回同期も自動再起動されますが、移行スケジュールにも影響する可能性があるので通常のサーバ運用状況も注視しましょう。

・CloudEndure-Windows:ServerOSで通常設定されていないハイバネートが有効になる問題

ハイバネートは主にノートPCで実装されている機能でスリープモードなどからの復旧を早めること・スリープ中のデータを保持しておくことが目的なのですが、そもそもサーバOSで必要なのかという話になります。移行後のServerOSが勝手に設定されているということがありました。

普段なら問題ないor気が付かないのですが、メモリと同サイズのスワップファイルがC:\直下に作成されます。そのためメモリ割り当てが大きくCドライブに空きがないとOS起動時ブルースクリーンになり起動しません。。

その場合はいったんインスタンスを停止しメモリ割り当て縮小後に起動してからハイバネート設定を解除してから当初のインスタンスタイプにすればよいです。

ページファイルでも同じことが起こることがあるので、Cドライブ残量も確認の上対応していただければと思います。

・共通-Linux:DNS設定問題

移行後OSの/etc/resolv.confを手動設定しても、EC2再起動時に設定がクリアされます。

対処は/etc/dhcp/dhclient.confにて設定することです。IP払い出しがAWS-DHCPからになってしまうことに起因しているためです。

その他

・旧世代OSで選択できるインスタンスタイプ

CloudEndureサイトにもありますが、RHEL5/6やWindows2008など旧世代のOSでは選択できないインスタンスタイプが各種存在します。

以下サイトを見ていただいてもいいですが、念のためAWS管理コンソールから該当のAMIの新規構築を試みる際に選択できるインスタンスタイプをこまめに見てあげてもいいかもしれません。

・AWS移行時のOSライセンス(BYOLorAWS)

RHELはBYOL一択になります。

Windowsは基本的にはAWSでオンデマンド。DedicatedHostを利用する場合はBYOLやmarketPlaceも可能。

移行プロジェクトとして

・移行と切替は別であること

1点切替でやりきる移行作業の場合であっても、移行作業と切替作業は別のものです。この観点を忘れずにプロジェクト体制役割分担を明確にするとともに、それぞれのスケジュールをたてましょう。

3.まとめ

CloudMigration基礎としてのTopicsは以上となります。

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技術Topics

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